05/12 表層と深層 - どの情報を読みとるか

昨日(05/11)は殆どネットウオッチする時間がなかったので今朝になってwinny関係の動きをつらつら見ている。成る程、一日で話が深まったようだ。

イラク邦人誘拐事件のときにも少し思った事。
マスコミを通してでもwebを通してでも誘拐された人たちが本当のところ何が目的でイラクに行ったかは誰も判らない。極端な話、本人達にも判らないかも知れない。意図だけではなくてその行為自体が機能したところも判らない。あの5人がイラク人から歓迎されていたのかどうか、役に立っていたのかどうかも推測するしかない。現地に行けば判るかと言えば必ずしもそんな事も言えないと思う。

そして、我々が語れば語るほどそれは彼ら5人の手を離れて我々の事件になっていく。典型的なのが一週間経って解放された直後の会見だ。彼らは何も知らずに拘束されている。世間では億単位の人間が注視し考え議論している。

我々が読みとる情報は事の真相だけではない。事象がもたらした議論そのものが何であるかを冷静に見て行かなくてはならない。真相は深層と普通は理解される。でも議論は表層であり深層でもある。表層を形作っている議論の奥底に何があるのかって事を表層的には議論に乗りつつもそこは常に見て行かなくてはならないと思う。(ややこしいな(笑))

今回のwinnyの件も事は47氏個人を既に離れているって見た方が良いだろう。47氏の真意が何処にあるか。俺は既にそんな事に感心は無くなってしまった。そして今回の事が著作権の在り方、ネットの自由の在り方についてのラディカルな議論になればいいと思う。

小麦粉ヲチでの2chスレにコピペされる文言で俺の好きな言葉がある。

Q ユッキーってネタなの?真性なの?
A 貴方がネタだと思えばネタです。真性だと思えば真性です。本スレ的にはどうでもいいです。