free tibet ではなくて free china

チベットに自由を」ではなくて「中国に自由を」だとおもう。そっちの方が賛同しやすい。「中国(共産党)がもっと自由をもたらすべきだ」でも良い。

前の日記を書いたときより事態は深刻さを増しているようだ。俺の基本的スタンスは変わらないけど。

ダライ・ラマチベット亡命政府はだいぶ態度を軟化させてきて着地点に近づいている。前の日記に書いたとおり、チベット亡命政府憲章にはハッキリと独立を謳っているが、先日の声明では「外交と防衛を除くすべての問題を自らの意思で決定できる国家的地域自治」と言ってる。さらに昨日(04/10)の会見では「外交、防衛、経済以外の自治」って言ってた。言論と信教の自由が保障され差別的な措置が解消されればそれで良いのではないか。そういうところに早くフォーカスを移して欲しい。

ただ、軟化しているとはいえチベット亡命政府はやはり分離主義的な傾向を持っている組織であるという認識を拭うことは出来ない。なので同情は出来ても支持はしづらい。

中国が信教の自由を弾圧しているのは明白だ。信教の自由は世界人権宣言にも記されていることでありそれに準ずる国際人権規約にも記述がある。中国もそれを批准している*1。そこに違反しているのだからもっと色々なところから、国家レベルでの抗議があってしかるべきなのだ。国際規約に違反しているのだからこれは内政干渉とか言う範疇ではない。

オリンピックに関する行動は国家単位でのボイコットの動きが高まりつつあるが、俺は国家より個人がボイコットとかそれに準ずる行為をして欲しいと思う。開会式に喪章を付けて参加するとか。国家が意思を表明することも大切だけど、それ以上に個人が想いを表現して欲しい。想いがあるなら、の話だけどね。スポーツ選手はそれだけの影響力があるのだからそれを自覚して欲しいのだ。

敵の敵は味方ではないと俺は思う。共闘は出来るかもしれないがあくまで一致している部分だけだ。ある地点からは敵同士になるかもしれない相手だ。中国は日本人から(もしかすると他の地域からも)嫌われていてその敵だから、敵の敵として多くの人がチベットの味方になっている。そんんな状況だと思う。

*1:中国は国際人権規約を批准しているけど何か限定条項を付けてるかもしれない。