• 犯罪者を厳罰に処さない事は被害者の人権を蹂躙しているとの考え方がある。
  • この場合の被害者の人権というのは基本的人権の中で何に該当するか。
  • 何にも該当しない。多分、復讐権などという権利を暗黙裏に認めていると思われる。
  • 一方、現代社会は「人権は全ての人間が等しく所有している」との前提に基づいている。
  • であれば、犯罪者に人権が認められないというのは例外なのか。死刑を認めると言う事はこの例外に対する正しい解釈が与えられなければなるまい。
  • 人類が歴史の中で培ってきた人権という概念を尊ぶならばその存在が曖昧な「復讐権」などを認めず犯人の基本的人権に対して配慮するのが賢い選択肢だと感じる。
  • 経験則や生活知の中でも人は復讐という行為の不毛さは感じているに違いない。
  • また、マスコミの発達で被害者や遺族がモノを言うようになったという変化は大きい。