事故車両が制限速度を超える時速100キロ以上でカーブに進入した際、設計上の数値より少なくとも4倍以上の遠心力を受けていたことが27日、明らかになった。
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しかし事故調などのこれまでの調べでは、事故車両は制限速度の時速70キロを超える時速100キロ以上でカーブに進入。吉本堅一・防衛大教授(車両工学)が軌道の傾斜なども含めて計算したところ、このカーブを時速70キロで通過した場合の車両1両当たりの遠心力は約1・5トンなのに対し、時速100キロでは約6トンと4倍になる。事故当時はほぼ満員状態で、乗客の重量を入れると実際の遠心力はさらに強かった可能性が高い。