住宅都市整理公団総裁の力作だ。パイプ、良いよねえ。

私は、Swissairときれいに印字されたナイフとフォークを記念に持って帰りたくなり、乗務員にもらっていいかな、と聴いてみた。すると乗務員は笑って、そりゃもう、と踵を返し、真っ白なナプキンにきれいに包まれたピカピカの新しいナイフとフォークを持ってきてくれた。「これももう用済みだしね」と彼は言った。

今、世界中のあちこちでおこり、そしてこれからも暫く続くであろう「家族的」な企業の崩壊の風景。引用部分はその企業に対する筆者の愛を感じさせる下り。

高橋源一郎さんは、7割の明晰さと、3割の謎、ということを言われた。それくらいの割合が読者を惹きつける、という「産業構造」が確立してきたというのである。7対3のフォーマットが流通し、再生産されてきた。

内田樹さんは、言語表現というものは、もともとその中心に空白を抱え、その空白をめぐってなされるものだ、と指摘された。そして、他者性には二種類あり、時間軸を導入したときに、いつかは理解できる他者性と、決して理解できないであろう他者性の二種類があり、その差異が重要だということを、国際関係論における(manage可能なものとしての)riskと、(manage不可能なものとしての)dangerにも言及して議論された。