ipodのシャッフル再生

iPod』のシャッフル再生で音楽の聴き方が変わる
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/culture/story/20040426206.html


俺もipodでシャッフル再生を利用している。多分、今収録されているのは2000曲ぐらい。その中からジャンルとかアルバムとか関係なくランダムに聞いている。俺のライブラリはかなり支離滅裂だ。そしてその並び順にほくそ笑んだり落胆したりしている。

brian enoの後がパフィー(←以外に好き)だったりorbitalの後がストラビンスキーの一楽節だったりする。mj-coleとprinceが無音のトラックを用意しているのでふいに音が消えたりする。john cageの4:33みたいだ(笑)。one/two/three/fourって声がそれぞれ別のトラックに納められているアルバムがあって脈絡もなくthreeって囁かれたりする。んで、そんなのが結構楽しい。

自分が何を聴こうか考えなくても良いから楽だし楽しいので言う事無さそうだがやっぱり音楽に真剣に対峙していないなって一抹の罪悪感みたいなモノも感じる。だから、CDプレイヤーは音質的な事も手伝って未だに手放せない。

これも考えすぎだなって思うのだけど。
やっぱり聞いている音楽に多少は気分が左右される。それを自分が主体的に選択しているという意識があるときはそんな事を意識しなかった。しかし、ipodの中で乱数処理された配列で自分の気分が左右されるという感覚はどうも釈然としないモノがある。人の脳味噌を勝手にスプライシングするなって感じだ。

どうせ機械が選ぶんだったら俺の言う通りに選びやがれ、と言いたい。楽しい気分になりたいとき、リラックスしたいとき、ノリノリになりたいとき自動的にそういう曲を選んでこい。でも、いちいちそういうパラメータを設定するのは面倒だ。供給元が勝手に設定してくるのも癪に障る。だいたい、ジャンル分けだって納得出来ていないのに。(だったら自分で弄れよ>俺)

だからipodは俺の脳波を読め。んで、この曲は俺を興奮させたか沈静させたか判断してくれ。この曲は俺の精神にどういう影響を及ぼしたかをそのプロパティに蓄積する。興奮したいときはそのように指示をする。それに従い曲を選択してこい。そして明るい気分や暗い気分もコントロールしてくれ。徐々に気分を沈静化させたり徐々に盛り上げたりもしてみてくれ。なんて事を要求してみたいが。

そうなったらそうなったで、余計なお世話だと言いたくなるのが人間なんだろうな。そしてナビゲーションシステムがいつも同じような道を選びがちなのと同じように同じような配列を提示してくるのだろう。