イラクにおける邦人誘拐事件 - 現時点での俺の見方

  1. イラク派兵に反対で今回の誘拐事件があっても無くてもやっぱり反対な人
  2. イラク派兵に賛成で今回の誘拐事件で反対に回った人
  3. イラク派兵に賛成で今回の事件があってもやっぱり賛成の人

って3通りが考えられると思う。

んで、俺がどうなんかね、って思うのは2の人。

イラク派兵の段階で邦人死亡の可能性は充分に在ったはずだ。ってか確実に誰か死ぬだろうって思った。以外に誰も死なないなってのが俺の印象。織り込み済みの可能性が現実のモノになった時、あたふたとするのはどんなモンだろうって事だ。

無論、この、被害の状況やら発生の可能性やらを高く見るか低く見るかでその判断は変わってくるだろう。これが100人単位で死ぬのならいざ知らず今のところ3人。そして可能性が非常に低いと見るのは脳天気以外の何者でもない。これは充分に予想出来る範疇だ。

実際に賛成から反対に回った人はごく少数だろうと思う。今のところ最初から反対だった人がそれ見た事かと居丈高になっているだけだ。だから、元々派兵賛成の人に対する訴求力も無い。

前にも書いた通り俺の関心事はこの事件がどう転んでどう機能するか、その一点に尽きる。今のところドラマチックな救出劇の可能性は極めて低くなった。あっけない解放か残忍な結末か、今のところ予断を許さない状況。俺はどちらに転んでも自分の意志が揺らぐとは思えない。

今回、派兵に反対の人が今回の件をダシに使おうとしてもそれが有効な戦略であるとはどうしても思えないのだ。浅田彰みたいにね。
http://dw.diamond.ne.jp/yukoku_hodan/20040410/index.html
こんな事を呟いても派兵賛成論者は屁とも思わないだろう。もっと有効な一打は無いモノか。今回の事件の尻馬に乗るだけではは逆効果だと思う。

俺は最初からブッシュのイラク攻撃には批判的。そして、少なくとも日本政府がそれを支持したままでの派兵には賛成出来ない。その部分は変わらないつもりだ。それでもこの事はいつか歴史に変わる。起こった事を受け止めて次にどう行動を起こすかが大切だ。